発達障害者 「もうひとつの学校」

発達障害の対応

発達障害の対応

発達障害の治療に対しての効力の有り無しは明らかではありませんが、対応により発達障害の症状をやわらげることが可能と考えるべきです。

学校の先生、保護者、友達など周囲の協力による適した対応が必要です。そして、協力だけではなく、発達障害者が一般社会に対応していく準備も必要です。

周囲の協力として、まず第一に発達障害の症状については、本人が無意識に行動をとるために気づかないことが多いということ、悪意ではないことを理解する必要性があります。その上で発達障害者に対してどのような対応をするべきかを検討する必要があります。多くの場合、周囲に対して発達障害者が発達障害であることを知らされていないために、対応の仕方を間違い誤解を招きトラブルにつながることも多くありますので、注意が必要です。

発達障害において、「自閉症(発達障害)」をはじめ「学習障害(LD)(発達障害)」「アスペルガー症候群(発達障害)」などさまざまな分類がありますが、対応の部類については大きく2つに分かれます。ひとつは、「精神的な面での対応」です。また、もうひとつは「学習面(知的面)」での対応です。

発達障害の対応 発達障害であることの外見

発達障害であることは、他の障害例えば身体の障害と異なり、外見上は気づかないことが多いです。他人から指摘されたり環境の変化により、大人になるまで気づかない本人でさえ気づかないことも少なくありません。発達障害の症状を周囲の人が気づいたとしても、必ずしも発達障害であるとは限りません。そのため、どう対応するのがベストかはとても難しいです。

「もしかしたら・・・」という感覚で対応するなど、様子を伺う必要性があるかもしれません。「もしかしたら発達障害かも・・・」という感覚で対応して、実は違ったとしてその対応が「優しさ」として受け取られるような対応をしてはどうでしょうか。

発達障害者の希望対応

発達障害である人はどのように対応してほしいのでしょうか。発達障害も分類により類似した症状と異なる症状があります。発達障害の分類の違い以前に、個々の性格の違いもあります。

しかし、第一歩はどんな人でも同じでしょう。「相手の目線で考え、相手の希望を理解する」ことでしょう。「ひとり」+「ひとり」が足すことで「ふたり」になる関係を築くことではないでしょうか。個人差が誰にもあり、得意な場面では「1.2人分」苦手な場面では「0.8人分」の力を発揮する。助ける相手は「0.8人分」の力に対して、「1.2人分」力を発揮する。その力の発揮は、「やってあげる」でもなければ「やらせてもらう」でもなく「やる」でなければならないでしょう。

発達障害者の対応は、基本的には「発達障害者」だからという特別な同情ではなく、「手伝いたいと思う」思いやりから始まるものでしょう。もしかしたら、不本意な返答や対応が発達障害者から返ってくるかもしれません。「それでも、いいよ」と思える対応を期待しているかもしれません。

発達障害の公的支援




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