発達障害 アスペルガー症候群
発達障害の「自閉症」に属します。アスペルガー症候群(発達障害)は、自閉症の中でも言葉の発達の遅れを伴わないものであり、「知的障害のない自閉症」と考えられます。
症状としては、「コミュニケーション力」「想像性(こだわり)」「社会性」において能力が弱いといえます。発達障害の診断基準としても使用されているアメリカ精神医学会の診断基準であるDSM‐IV‐TRではアスペルガー障害といいます。
アスペルガー症候群と高機能性自閉症の違い
アスペルガー症候群の症状と高機能性自閉症の症状を比べると、境界線がみつかりづらいです。
世界各国の研究を進める団体によって定義が異なることが多い発達障害ですが、イギリスの自閉症協会によると厳密に区別する必要性は乏しいとして、アスペルガー症候群(発達障害)と高機能性自閉症(発達障害)は同じであると考えられています。
アスペルガー症候群(発達障害) TBSテレビドラマ
「ハガネの女」
女優吉瀬美智子演じる小学校教師の芳賀稲子(ハガイネコ)、通称ハガネが、1年で3度も担任が辞めていった問題のクラスに立ち向かうドラマ。
そのドラマの中でアスペルガー症候群(発達障害)の男児が登場する。ドラマシーズン2は原作漫画とは違うオリジナル脚本で制作されていて、原作者の深谷かほるとのトラブルにまで発展した。
問題のシーンは、アスペルガー症候群(発達障害)の男児が学校でトラブルを起こし、保護者らからのクレームで男児を特別支援学級のある学校に移すべきかを、学校がクラス投票で決定するというストーリー。賛否両論であった。
アスペルガー症候群(発達障害)と悲しい事件
豊川市主婦殺人事件(2000年)、長崎男児誘拐殺人事件(2003年)、宇治学習塾小6女児殺害事件(2005年)など、悲しい事件が発生しております。
犯行時に犯人が発達障害であるアスペルガー症候群(発達障害)であったために事件が発生したということが伝えられていますが、悲しい事件の全体件数に対して、犯人が発達障害であるということが証明された件数はわずかであり、必ずしも因果関係があるとはいえないとされています。また、アスペルガー症候群を含めた発達障害に対する偏見を助長しかねないという意見もあります。