発達障害者 「もうひとつの学校」

発達障害の原因・治療と対応

発達障害という言葉

発達障害はいくつかの分類に分けることができます。

例えば、自閉症やアスペルガー症候群などの広汎性発達障害です。注意欠陥/多動性障害(ADHD)やアスペルガー症候群という言葉は、以前と比べると認知度が高くなっていると思われます。

注意欠陥/多動性障害(ADHD)やアスペルガー症候群などよりも以前から認知度が高かったと考えられる発達障害のひとつに自閉症があります。「自閉症」という言葉に対して、保護者の育て方・接し方に問題があると思われる方は、現在でも決して少なくはないのではないでしょうか。「自閉症」は、「決して保護者の育て方・接し方に問題が原因ではない」ということですが、文字や言葉に対するイメージというものは、簡単には変わらないでしょう。また、文字から先入観が働き、実態とは異なるイメージからの悪い対応が発生することも多く考えられます。

「障害者」という言葉は、決して悪いことを連想させる文字ではないです。「障害」という言葉が決して悪いことを連想させる文字ではないです。しかし、発達障害である発達障害者自身が周囲の人々に告知する場合や発達障害者の保護者が周囲の人々に告知する場合などに、ためらう現実があると思われます。周囲の理解により、発達障害者自身や発達障害者の保護者を含めた周囲の人々の関係が良くなることは多く考えられます。

一般的な疾患の場合には、例えば病名を告知すると周囲の人々からカバーされて、お互いの関係が良くなることも多く考えられます。発達障害の場合、「障害」「障害者」という言葉が原因で、前進できないでいる人々も多いようです。

日本国内には日本国憲法をはじめとして多くの法律というルールがあり、そのルールの中で生活をしています。以前「民法」という法律の中に「禁治産者」という言葉がありました。自己財産にもかかわらず一定の条件にあてはまることを理由に「財産を治めることを禁止される者」ということです。つまり、自分の財産を管理できない人(能力のない人)という表現のようですが、現在は「成年被後見人」という言葉が使われているようです。

わずかな言葉(表現)の違いで世界が変わることも考えられます。発達障害という言葉も別の表現になり、発達障害である人にとっても周囲の人にとってもより良い人間関係が形成される世の中になることを期待したいと思います。

発達障害の公的支援




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