発達障害者 「もうひとつの学校」

発達障害の原因・治療と対応

発達障害の理解

保護者として子供の様子から発達障害ではないかと思った場合、どう対応すべきでしょうか。

「障害」という言葉から、できれば知られたくないと思うことは自然なことかもしれません。しかし、発達障害であることを隠すことで周囲の人々からの誤解やトラブルを引き起こす原因になることも多いです。ひとりで考えずに、発達障害の専門家の意見を聞くことが大切です。発達障害の原因について解明はされていませんが、以前より様々なことが分かってきています。全国にある「発達障害者支援センター」など自治体の紹介やインターネットなどで情報を得ることもできます。その後、発達障害の専門医師からより正確な診断を受けてみてはどうでしょうか。

もし、発達障害であると診断されたら、学校の先生にも伝えるべきです。担任の先生は多くの場合、発達障害の専門家ではありませんので、「発達障害ですから、宜しくお願いします」と伝えても、どうすべきかが分からないことも多いと思われます。相談という形で、症状や対応して欲しい内容などを伝えて行くと良いです。

また、お子さん自身に状況を説明する必要も出てくると思われます。一番難しいことでもあり、とても重要なことです。伝え方も色々かと思われます。タイミングも色々かと思われます。

学校の様子から、担任の先生の知識などから、発達障害ではないかと伝えられる場合もあります。伝える先生も検討の結果伝えることが多いでしょう。多くの児童・生徒を担当する中で判断されるため、専門家ではなかったとしても、正しい情報であることが考えられます。反論する気持ちはもっともですが、やはり、発達障害の専門医師の診断を受けることをお勧めします。

いずれの場合にしても、周囲の理解がとても大切です。また、理解されるだけではなく、少しずつ発達障害を理解できる人々ばかりではない広い社会へ進んでいかなくてはなりませんので、将来のことを考える必要性もあります。「発達障害者支援法」も施行され、以前に比べると理解できる社会へと進化してきていますが、全ての人々が発達障害を理解できるには時間がかかりそうです。

発達障害の公的支援




inserted by FC2 system