発達障害者 「もうひとつの学校」

発達障害の診断・治療

発達障害の診断・治療

発達障害の症状があるからといって必ずしも発達障害とはいえません。また、簡易のチェック診断を行うこともできますが、発達障害のどの種類に該当するかは、それぞれの症状が似ていることも多く、また併発している可能性もありますので、発達障害の専門医療機関の診断を受けることがベストです。発達障害の専門医のいる医療機関が最も良いですが、神経科や精神科などで発達障害の診断を受けることができます。

公共の施設である「発達障害支援センター」や「保健所」などで、発達障害の専門医療機関の紹介を受けることもできます。発達障害の診断内容については、統一はされていませんが、大きく3つの観点から実施することが一般的です。

発達障害の診断内容T

生後の成長様子や病気の詳細、学校や家庭での生活状況などの聞き取りが行われます。問診表などで予め記入後、確認をしながら面談を行うこともあります。その状態が良いか悪いかだけではなく、より多くの情報から診察を行うことになります。

発達障害の診断内容U

必要に応じて視覚検査、聴覚検査、脳波検査、CT検査などを行うこともあります。健康状態からの診察になります。

発達障害の診断内容V

知的な発達の遅れを調べるために、「田中ビネー知能検査」「WISC−III知能検査」「WISC−R知能検査」などの知能検査を行います。いわゆる「IQ(知能指数)テスト」ですが、検査の種類によって数値結果が若干異なります。また、「新K式発達式検査」を実施することもあります。小学校低学年ごろまで使われることが多いのですが、「IQ」ではなく、「DQ」という発達指数であらわすため知能検査ではなく、発達検査といいます。

発達障害の診断の問題点

発達障害は、一般的に診断結果が確定するまでに多くの時間を必要とします。発達障害ではないと診断さても、時間が経過した後に再度診察を行い、発達障害であると診断される場合もあるようです。

また、いくつかの診察を行う段階で、診断を受ける子供のメンタルケアに注意する必要性があります。「精神科って何?」「神経科って何?」「どこかおかしいの?」と質問が起こります。年齢や状況によって冷静な対応をすることが要求されます。また、発達障害診断後の障害内容に対しても、保護者や周りの人々の対応が重要になります。

発達障害の公的支援




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