発達障害者 「もうひとつの学校」

発達障害の対応 発達障害の学習面(知的面)対応

発達障害の対応

発達障害の治療に対しての効力の有り無しは明らかではありませんが、対応により発達障害の症状をやわらげることが可能と考えるべきです。

学校の先生、保護者、友達など周囲の協力による適した対応が必要です。そして、協力だけではなく、発達障害者が一般社会に対応していく準備も必要です。

周囲の協力として、まず第一に発達障害の症状については、本人が無意識に行動をとるために気づかないことが多いということ、悪意ではないことを理解する必要性があります。その上で発達障害者に対してどのような対応をするべきかを検討する必要があります。多くの場合、周囲に対して発達障害者が発達障害であることを知らされていないために、対応の仕方を間違い誤解を招きトラブルにつながることも多くありますので、注意が必要です。

発達障害において、「自閉症(発達障害)」をはじめ「学習障害(LD)(発達障害)」「アスペルガー症候群(発達障害)」などさまざまな分類がありますが、対応の部類については大きく2つに分かれます。ひとつは、「精神的な面での対応」です。また、もうひとつは「学習面(知的面)」での対応です。

発達障害の対応 発達障害の学習面(知的面)対応

学習面(知的面)での発達障害については情報が正確に脳に伝えられていないため、単純なミスを指摘しても理解できなかったり、漢字や英単語など一度記憶してもすぐに忘れてしまいます。必要のない情報は取り除き、必要な情報が浮き出るようにすることが望まれます。具体的には、次のようなことが考えられます。

・文章や漢字などの情報を正確に伝えるために、行間を広くとる。
・文章をゆっくり読む。 ・色分けをして、覚えやすくする。
・関心の深い内容から順番に行い、関連性をもって覚える。
・道具の活用(電卓など)をして、問題の難易度を緩和する。

発達障害の学習環境対応(小学生・中学生・高校生)

年齢を増すごとにより学業に力注ぐ必要性がある時期が来ます。知的な障害のない「アスペルガー症候群(発達障害)」などの小学生・中学生・高校生においても、修学先・進学先・学習塾などの選択が必要な時期が来ます。

学校選択・教室選択においては、特別支援学級にて学ぶべきか一般の教室で学ぶべきか、必ずしもどちらを選択すべきとは言えないところです。

教室という枠の中にあてはめて物事を学ぶのではなく、発達障害である個々の特性に対してより良いと思われる環境がベストです。知的な障害がなかったとしても環境に合うか合わないかで、身につけることができる知識も量も変化します。また、特に近年は多くの子供たちが通う学習塾ですが、学校と同様に考えられます。学校以上に自由に選択ができ、時にはより臨機応変に対応が可能な場所になるべきところです。学校では身につかなかった学業をフォローする場であり、学校としても追いつかない勉強を塾に通うように勧めている教師は多いようです。

特に発達障害者を専門とする学習塾に限らず、近年多くの教室がある個別指導の学習塾に通う発達障害である生徒・児童も多いようです。発達障害に対する専門の知識がない個別指導の学習塾が多いかと思われますが、保護者が予め状況や指導方法などを確認して学習指導進めることに賛同する学習塾も少なくないようです。

発達障害の公的支援




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